2021.08.23
表皮の内側にある層が「真皮」。
表皮と真皮は基底膜というごく薄い膜によってしっかりとつなぎ合わされています。
そして真皮を形作っているのがコラーゲン線維(膠原線維)とエラスチン線維(弾力線維)。
ロープ状のコラーゲンがネット構造を作り、
それを弾力性に優れたエラスチンがサポートして表皮を下から支えています。
表皮の10~15倍もの厚さがあり、
皮膚の大部分を占める真皮の特徴は何と言っても「水分」。
真皮の重さの60~80%は水で、お肌のみずみずしさの源でもあります。
そしてその水分を抱えているのが、ヒアルロン酸などの
グリコサミノグリカン(酸性ムコ多糖類)からなる基質。
水分たっぷりのゼリー状で、コラーゲン線維と
エラスチン線維のネット構造のすき間を満たしながら、
お肌にうるおいと柔軟性をもたらしています。
さて、お肌のハリや弾力、うるおいの元であるコラーゲン、エラスチン、
基質を生み出しているのは「線維芽細胞」です。
真皮には、ヒスタミンを分泌してアレルギー反応(花粉症やじんま疹など)を
引き起こす肥満細胞や、異物に対処するマクロファージなどがありますが、
美肌作りに一番大きく係わっているのはこの線維芽細胞です。